(円卓)SNSを幸せに使う

メンタルトレーナー 加藤 史子

 

SNSの普及、ユーチューバーという仕事の出現、バーチャルな世界の体験と、時代はどう変わろうとしているのか。

全国の学校をまわっていると、先生方からの悩みは、SNSで傷ついた子供の心のケアだとよく耳にする。禁止してもやめさせられないところまで来ているのなら、使うのを前提に、SNSで傷つくリスクを回避して幸せな未来を切り開いていく力を育てていく必要がある。

人は、いつ人間関係でイヤな思いをするのか。イヤな気持ちになったときどうすればいいのか。イヤだと思う気持ちの奥にどんな期待があったのか。

自分の心を理解し、自分の感情と付き合う方法を学び、相手の気持ちも理解しなければ、感情が揺さぶられるままに人を傷つける道具にSNSはなってしまう。使い方を知らずに道具だけを子供たちに与えるのは、あまりに大きなリスクとなり得る。

イギリスには、6歳から小学校で自分の感情との付き合い方を学ぶメソッドがあり、5千人以上の先生がメソッドを学び、伝えている。自分の心の取り扱い方を学ぶことは、世界中で必要とされていて、日本でも必要だと思う。

SNSでのトラブルを防ぐのに必要なのは――。

(1)幸せに活用するためのルールを伝える。

(2)相手の感情を害してしまったときの修復法をいくつか伝える。

(3)言葉に傷ついたときの自分の心の立て直し方を知っている。

(4)「感じ方は人それぞれ違う」「犠牲者、迫害者、救援者の役割で人間関係のゲームが引き起こされ、それがトラブルの元をつくりだす」「人は満たされていないときに問題行動を起こす」「どのような欲求を満たす必要があり、満たされていない欲求をどのように満たしていくのか」など、人間関係で大切なこと、心について学ぶ機会を提供する。

(5)人間関係のトラブルが生じたときの対処方法を学ぶ機会を提供する。

このほかにも、できることはまだまだたくさんある。時代が急激に変化したとしても、子供たちは変化する未来を生きていかなければならない。変化に翻弄されるのではなく、変化を逆手に取りながら乗り越えて生きていく力を子供たちに手渡してあげたい。どのようなプログラムを提供していけるのか、いつでも相談にのる。