細かすぎる校務分掌 「学校組織」の抜本的な改革を

「学校の仕事は細分化されている状況であるが、組織や校務分掌が細かすぎると、責任の所在や役割について混乱が生じることが懸念される。過重労働による心身の負荷を抑えるという観点からも、一人の人間が問題を抱え込むという状態を防ぎ、問題を共有化して組織的に対応できる体制をつくることが重要だ」

中教審の学校における働き方改革特別部会は、11月6日に開かれた第7回会合で、業務の役割分担・適正化に関する具体的な論点について話し合った。冒頭の発言は、これまでの会合で出された委員の意見の一部で、学校に設置されている委員会等の組織・担当者の現状認識と対応策に言及したものである。

改めて「学校の組織」を概観すると、そ複雑多岐な構造になっていることに驚かされる。

「学校組織」は通常、校長、副校長・教頭、職員会議、企画委員会の下に校務部会、学年部会や特別委員会などが設置されている。このうち校務部会は、教務部(教育課程、時間割、学籍など)、指導部(教科指導、生徒指導など)、研究部(校内研修、研究指定校など)、管理部(施設管理、職員給与・旅費など)、渉外部(PTA、学校評議員など)で構成されているのが一般的だ。

特に、校務部会は、「設置する部の数や区分は、学校の実情に応じて異なっている」「部の数は、おおむね3~5程度の部に分けている学校が多く見受けられるが、10近くに細分化している学校もある」「各部の下には、係を置く学校と係を置かずに各担当を置く学校がある」などが問題視されている。

一方、特別委員会については、「いじめ防止対策委員会など法令に基づき設置している学校や都道府県からのガイドラインなどに基づき設置している学校に加え、各学校の実情に応じて設置している学校もある」「各学校に設置している特別委員会の数は、学校の規模に関わらず大きく異なっており、10以上の委員会を設置している学校もあれば、5以下の委員会数の学校もある」という状況だ。

さらに、一人の教員が担当する業務についても問題が多く、「学級担任や教科担任のほか、校務に関する分掌、特別委員会の委員の役割、中学校においては部活動の顧問を担っているケースもある」「分掌を細分化している学校や委員会を多く設置している学校では、一人が多くの文章や複数の委員会を担当し、10以上の役割を担当しているケースもある」ということが明らかにされている。

これらの状況を改善するための打開策として、同特別部会では、「類似の内容を扱う委員会については、委員会の合同設置や構成員の統一など、業務の適正化に向けた運用を進めるべきではないか」「業務を個人単位で割り振るのではなく、包括的なグループに分けることを進めるべきではないか。

このときの責任者となる主幹教諭等の配置を促進すべきではないか」「校務分掌について、学校規模や地域との連携状況などに留意しながら、教育委員会が参考にできるような優良事例を収集し、周知すべきではないか」など提案している。

細分化されている校務分掌が現場教員の心身の負荷にまで及んでいることも明らかにされた。また、その是正策も打ち出されたが、この事態を正常化し、今後、適正な業務の適正化を推進していくためには、「学校組織」の大胆なスクラップ・アンド・ビルドに着手するぐらいの改革が必要ではないか。