東京・目黒区が五輪の学校観戦中止 コロナや熱中症リスク懸念

コロナ禍の中で開催される東京五輪・パラリンピックについて、東京都目黒区教委は6月22日、区立の小中学校・幼稚園、認定こども園ごとに行う観戦を、中止すると表明した。同日に開かれた区議会で報告した。世田谷区でも保坂展人区長が同日、学校観戦について実施は困難との認識を示すなど、都内の他の自治体でも東京五輪・パラリンピックの学校観戦について慎重論が出ている。

目黒区教委によると、当初は7月27日~9月4日に、区立の小中学校の全児童生徒、幼稚園、こども園の5歳児を対象に、東京五輪の卓球と陸上、パラリンピックの陸上、水泳、車椅子ラグビー、車椅子バスケットボール、車椅子テニスの各競技について、各競技会場で学校園での観戦を行う予定だった。

しかし、公共交通機関を利用しての移動による新型コロナウイルスへの感染や、熱中症の不安がぬぐえないとして、子供の安心・安全を第一に考え、中止に踏み切った。判断にあたっては全34校園の校長と園長に意見を聞いており、全ての学校園から学校観戦に対する不安の声が寄せられたという。

また、世田谷区の保坂区長も6月22日の定例会見で、学校観戦について、新型コロナウイルス変異株の子供への感染リスクや公共交通機関での移動、炎天下での観戦による熱中症対策などの課題があるとして、「現状での実施は大変困難かつ厳しい」と表明した。

これを受けて世田谷区教委は、都教委からの学校観戦の最終意向確認に関する通知を待って、区立小中学校の校長らからヒアリングをした上で、区立小中学校、幼稚園・こども園の5歳児の観戦について、区としての判断を速やかに行う方針。