日本の子供3人に2人 世界のリーダーを信頼せず

日本の子供の約半数が、自分の意見が影響を与えないと捉えている【ユニセフ調査、2017年】
日本の子供の約半数が、自分の意見が影響を与えないと捉えている【ユニセフ調査、2017年】

11月20日の「世界子どもの日」にちなみ、ユニセフ(国連児童基金)は同日、世界各国の子供たちに、世界が抱える課題について聞いた意識調査の結果を公表した。日本の子供は、3人に2人が世界のリーダーたちを信頼しておらず、約半数が自分の意見は影響を与えないと感じているのが分かった。

日本、ブラジル、インド、イギリス、ナイジェリアなど17カ国の、9~18歳までの子供を対象に実施したオンライン調査で、日本の回答者数は千人。

日本の子供たちに、世界のリーダーに最も対策を取ってほしい問題を聞いたところ、戦争や紛争が36%で最も多く、貧困、テロ行為と続いた。大人や、自国を含めた世界のリーダーが子供たちのために正しい判断を下せると信頼しているかを聞いたところ、3分の2に当たる66%が「いいえ」と答えた。

また、世界中に住む子供たちに影響を及ぼす決定がなされたとき、あなたはどう感じるかを聞いたところ、「自分の意見はまったく聞いてもらえない」「自分の意見で何かが変わることはない」と答えた合計の割合は51%だった。ただし、「自分の意見を聴いてもらえれば、自国の役に立てる」と答えた割合も24%あった。

自分の意見を正当に評価してくれるのは、家族が最も多く、次いで友人、先生だった。

世界のリーダーたちや政府は2割前後で、「SNS上の人たち」よりも低かった。

世界のリーダーが子供たちの声に耳を傾けたら、世界は子供たちにとってより良い場所になるかを聞いたところ、77%が「はい」と答えた。

自由回答で、子供の生活を改善するために、国のリーダーに1つだけ変えるよう頼めるとしたら、何を頼むかを聞いた質問では、▽教育の無償化▽多様な奨学金制度の充実▽子育て支援▽いじめのない世界▽子供の貧困――などが挙がった。「お父さんの仕事を楽にしてください」「将来に希望が持てる社会にしてほしい」といった声もあった。

「世界子どもの日」は昭和29年11月20日に、「子どもの権利条約」が国連総会で採択されたのを記念して制定されたもの。同条約第12条の「意見を表す権利」に焦点を当て、同調査が実施された。

ユニセフでは、世界130カ国以上で、「#KidsTakeOver」(子供が世界をジャックする)を合言葉に、子供たちへの支援を訴える。日本ユニセフ協会のホームページ(https://www.unicef.or.jp/)でも、11月20日~21日午前9時までの期間限定で、トップページが子供たちにジャックされる。