「小さな頃から政治教育を」 小泉進次郎氏が講演

長谷部区長から贈られたスカジャンを着て、参加者の質問に答える小泉議員
長谷部区長から贈られたスカジャンを着て、参加者の質問に答える小泉議員

日本財団は11月17日から19日まで、東京都千代田区の東京国際フォーラムで、「ソーシャルイノベーションフォーラム2017」を開催する。17日は、オープニングの基調講演として小泉進次郎衆議院議員と、長谷部健東京都渋谷区長が講演。小泉議員は「小さな頃から政治教育を」と話した。約400人の参加があり、半数は30代以下の若者で、会場は満員となった。

小泉議員は講演で、経済3団体の幼児教育無償化への3千億円の拠出検討について、「個人と社会が負担を折半する形で、財源の見通しが事実上見えてきた。社会全体で子供を支えようという機運ができたのはいいことだ」と話した。

また参加者からの質問に答える形で、若い世代の政治参加や社会活動に触れ、「もっと小さな頃から政治教育を行うべきだとも思う。衆院選でも、18歳より19歳の投票率が低かったのは残念だ。昨年の参院選で、学校の主権者教育を受けて投票に行った18歳が、その後19歳になり、大学進学や就職の影響もあると思うが、先日の衆院選では昨年の18歳と同じくらいの投票率とはならなかった。これをどうやって変えていけるか。若い人の意見も聞きながら、変えて行ければいいと思う」と語った。

また、幼児教育無償化の理由について聞かれると、「人工知能やIoTによって社会が激変する。子供たちの好奇心や学問への欲求を育むためには、早期教育が重要だ。限られた財源で何を優先するかを考えたら、高等教育より幼児教育となった。小学校でも2年後にプログラミングが始まるのも、テクノロジーは外国語と同じくらい重要で、その基礎を身に付けてもらいたいからだ」と答えた。

長谷部区長は「違いを力に変える町」をコンセプトにしたまちづくり構想について話した。「渋谷区にはもともと、ストリートの文化がある。さまざまなステークホルダーが混じり合うダイバーシティを大事にしたい。渋谷から日本へ、日本から世界へ、新たな価値を発信していきたい」と語った。

同区と同財団は、渋谷の街で生まれる文化や芸術の育成と世界への発信を促進し、子供たちにその多様性を学ぶ機会を提供するとして、ソーシャルイノベーションに関する包括連携協定を締結している。

19日には「日本の将来をつくる~子どもと教育が日本のイノベーションをおこす~」をテーマにしたシンポジウムや、「子どもの未来を応援する首長連合(子どもの貧困対策連合)」の公開討論などが開かれ、鈴木寛文科大臣補佐官補佐官や、教育新聞特任解説委員で、リクルート次世代教育研究院の小宮山利恵子院長らが登壇する。