過労死ライン超えゼロへ 都が働き方改革中間まとめ公表

都教委はこのほど、教員の長時間労働の解消に向けた「学校における働き方改革推進プラン(仮称)」の中間まとめを公表した。都の教員勤務実態調査で、週の総在校時間が60時間を超える「過労死ライン」相当の公立学校教員が多数存在していた点を踏まえ、同教委として、この時間を超えて働く教員をゼロにすることなどを掲げた。

中間まとめには、都内の学校における働き方改革での▽目的▽目標▽取り組みの方向性▽保護者や地域社会の理解促進――などの要素を示した。

働き方改革の目標では、平日は1日あたりの在校時間を11時間以内にするとしたほか、週休日の土日は連続で業務に従事しないよう、一方は必ず休養するとした。

取り組みの方向性では、教員を支える人員体制の確保や、部活動の負担軽減、ライフワークバランスの実現に向けた環境整備などを打ち出した。

在校時間の適切な把握と意識改革の推進では、検討例として、カードシステムによる在校時間の記録や、定時退校日、夏季の連続学校閉校日の設定を挙げた。

教員業務の見直しと業務改善の推進では、教員の専門性の発揮が求められる業務の精選と、教員以外で担える役割分担の見直しを図る。学校の給食費や徴収金の徴収、管理のための事務の統一化、効率的な成績処理への校務システムの見直しなどを記した。

保護者や地域社会に、学校の働き方改革の促進が、教員の長時間労働の改善と学校教育の質の向上につながると理解してもらうことも強調。同教委が都民に同改革を広報するとした。

都と市区町村教委などが協力して、同プランを実現する点も強調している。

同プランは、来年2月の策定と公表を予定している。

同教委は、同プランの中間まとめに対する都民のパブリックコメントを12月7日まで募集中で、都内区市町村教委などにも意見を求めている。