ヤマハがベトナムと覚書締結 器楽教育の普及を支援

調印式でリコーダー演奏をするベトナムの小学生
調印式でリコーダー演奏をするベトナムの小学生

ヤマハ㈱はこのほど、ベトナム教育訓練省初等教育局と覚書を締結し、現地の小学校で楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」の普及を推進すると発表した。同社のリコーダーやピアニカを提供し、教員養成も支援する。

ベトナム教育訓練省で行われた覚書の調印式では、日本の文科省や在ベトナム日本国大使館の関係者も出席し、小学生によるリコーダー演奏も披露された。

覚書では、平成31年にベトナムの学習指導要領が改訂されるのを見据え、器楽教育の普及と定着化に向けたモデルケースを展開する。今年10月から32年9月までの3年間で、ベトナム国内の10都市245校の小学校で、リコーダーとピアニカを活用したクラブ活動を展開する予定。

期間中、同社から各小学校にリコーダー約1万本とピアニカ約1500台が無償提供されるほか、教員養成セミナーや成果発表の場となる音楽フェスティバルの開催も計画されている。

これまでのベトナムの音楽教育では、音楽を聴く、歌う、楽器の名前を覚えるといった内容はあったものの、実際に楽器を演奏する活動は取り入れられていなかった。

28年から、同社が楽器・教材の提供や音楽教員の育成などを支援し、ベトナムの一部の小中学校で、リコーダーやピアニカなどの楽器を演奏するクラブ活動が行われるようになった。

この取り組みは、日本の文科省が進める「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」の公認プロジェクトにも選定され、横浜国立大学や音楽の教科書を発行する㈱教育芸術社とも協力して、教員養成や教科書改訂の支援を行っている。

覚書は、こうした取り組みを評価し、ベトナム国内への器楽教育の普及を推進するもの。