学外支援員単独で部活動指導 埼玉県が講習会を実施

埼玉県は国に先駆け、学外の指導者が単独で中学校の運動部活動の指導や大会引率を可能にした「運動部活動支援員活用事業」を推進している。4月22日には、平成29年度の同支援員への講習会を実施し、同事業の趣旨説明やより良い部活動指導の在り方などを伝えた。

講習会では、今年度の運動部活動支援員と市教委の指導主事が対面。昨年度の取り組みを振り返り、それぞれの視点で意見交換しながら、改善策などを協議した。事業の趣旨説明に基づき、より良い部活動指導の在り方なども研さん。同支援員は、中学生の心身発達の特性や指導者としての心構えなどを学んだ。

事故防止に向けた配慮では、運動に応じた事故やけが、熱中症の危険などについて説明された。

同事業は、教職員の負担軽減と運動部活動の活性化を視野に、昨年度の10月から始まった。文科省が発表した4月からの「部活動指導員」制度化に先駆けて取り組んでいる。

川口、鶴ヶ島、熊谷の3市の公立中学校を対象にし、各市の学校の要望を踏まえ、同支援員を12校に1人ずつ配置している。元教員や学校部活動に関わっている指導経験者が携わる。

同支援員は、バスケットボールや剣道、ダンスなど多様な運動部活動の指導に従事。1カ月20時間までの指導経費などが補助される。

生徒は、競技に応じた技術的な指導が受けられるようになったと喜びの声をあげている。教員が顧問を担当していた際には、部活動ごとの専門的な知識や指導力を必ずしも有していない場合があったので、支援員の専門的なアドバイスは生徒から好評を得ている。

顧問を担っていた教員にとっても、別の教育活動に労力を回せるようになる効果が生まれている。

同県教育局の保健体育課は、「教員の負担軽減につながり、生徒は部活動への指導満足度が高まるといった両面での効果が生まれている」と、これまでの取り組みの成果と意義を振り返る。