拉致問題考える映画とアニメ 上映希望の学校に無料で

内閣官房拉致問題対策本部と文科省は、北朝鮮の日本人拉致問題に関する世論喚起や児童生徒の理解促進を視野に、このほど、同問題の経緯と被害者家族の救出劇などを描いたDVDの映画とアニメの学校での上映を、都道府県教委や学校に依頼した。人権教育にも生かしてもらう意図もある。

映画は「めぐみ~引き裂かれた家族の30年」。昭和52年11月15日、クラブ活動を終えた帰宅途中、13歳で北朝鮮工作員に拉致された横田めぐみさんを巡る問題の経緯や被害者家族の救出活動などを描いたヒューマンドキュメンタリー。

アニメ「めぐみ」は、同じく横田めぐみさんの事件を題材に、残された家族の苦悩や懸命な救出活動の模様を描く。

上映会は、学校にDVDを視聴できる体育館などの施設・設備が整っていれば可能。

映画とアニメは、上映を希望する学校に無料で貸し出す。アニメを生かした実践例と活用ポイントをまとめた参考資料も作成している。

小学校6年生の道徳の実践例では、家族の絆と幸せを考える学習に同アニメを活用。児童に、DVDを視聴させながら人権課題としての拉致問題を学ばせた。児童は、わが子を思う親の心の痛みなどに理解を深めながら、家族との関わりについて考えた。

中学校や高校の総合的な学習や特別活動、社会科などでの活用も促している。