子供の生活と学びを調査 中2と高1の学習時間が減

東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、子供の生活と学びに関する親子調査に基づく学習実態や変化について、このほど発表した。中学校2年生の約半数と高校1年生の6割が前年よりも学習時間を減らしており、この学年で中だるみや学習離れが起きやすいと分かった。

調査は、小1から高3までの児童生徒とその保護者約2万1千組を対象に実施。同調査の2015年と16年の結果から、生徒の12学年にわたる学習の実態や変化を明らかにした。主に学習意欲に注目しながら、勉強が好きになった子の特徴などを分析した。

学習時間の平均は、小1から中1までは堅調に増加するが、中1から中2にかけて8分減少。中3から高1にかけても31分少なくなっていた。

同じ児童生徒の変化を1年間追跡した結果では、現在中2の33.3%、同高1の49.5%が、前年よりも30分以上、学習時間を減らしていた。

勉強の好き嫌いに関する結果では、「まったく好きでない」「あまり好きでない」を合わせた回答が小1は21.2%、小2は10.9ポイント増えて32.1%に。増加率が大きいのは、小6の31.3%が中1では一気に14.2ポイント増えて45.5%に。それが中2ではさらに11.8ポイント増えて57.3%になる。勉強が好きでないとする率がピークになるのは高1の61.3%割だった。

児童生徒の勉強の好き嫌いの1年間の変化では、好きから嫌いになった率が最も高かったのは小2から小3にかけてで26.1%。小6から中1にかけて27.0%になり、中2から高3にかけて、4割から5割弱になっていく。

反対に、嫌いから好きに変わった児童生徒は、全学年で約1割いた。最もその率が高かったのは、小3から小4にかけてで17.6%。次いで大きく変化するのが中2から中3にかけてで14.2%、高校では高2から高3にかけてで14.4%。

勉強が嫌いから好きになった児童生徒は、他の児童生徒に比べて、前年よりも学習時間を35分増やしている。その4人に1人強は、成績が向上し、他の児童生徒よりもその向上の比率が高かった。

勉強が好きになった児童生徒は、新たな知識を知るうれしさという内発的な学習動機を持っている比率が7割を超え、勉強が嫌いな児童生徒36.8%と比べて35.2ポイント高かった。「テストで間違えた問題の再学習」「分からない点を確認しながらの学習」など、多様な学び方を工夫する率も高い点が明らかになった。