適性判定し成長を促す 子供の運動能力を自動測定

モニターで自分の動きを確認する
モニターで自分の動きを確認する

子供の運動能力をITで自動測定して、野球やサッカーなどの50種目から一人ひとりに適性のあるスポーツ種目を判定するシステム「DigSports(ディグスポーツ)」が、㈱電通国際情報サービスのオープンイノベーションラボによってこのほど開発された。

子供のスポーツへの取り組みを増進するとともに、スポーツを通した成長を促す仕掛けとなるのを目指す。今後さらに機能強化を図り、教育機関、自治体、スポーツ教室などを対象に一般公開していく予定。

システムは、利用者の動きを3次元で検知するセンサー群、大型モニター、独自の測定・分析プログラムで構成。最適な種目推定を行うため、全日本スキー連盟フリースタイルスキーのフィジカルコーチでありスポーツトレーニング専門家の遠山健太氏と協力して開発した。

運動能力測定機能の身体測定(身長、腕の長さ、足の長さ、座高、肩幅)と文科省の新体力テストの5項目(反復横跳び、垂直跳び、50メートル走、ボール投げ、持久走)の測定を自動で行う。狭いグラウンドや屋内でも計測できるよう、50メートル走やボール投げ、持久走については、遠山氏監修のもとで同社が開発したアルゴリズムに基づき、モニター画面前での動きから記録を推定する。

モニターに映る自分の姿や記録を確認しながらのチャレンジにより、子供が楽しんで取り組める。大がかりな施設や多数の記録員を必要としないので、何度も利用して運動能力の向上をきめ細かく記録できる。また子供が自分の可能性に気づき、高い意識でスポーツに取り組んでいけるよう、専門家の知見に基づいた最適なスポーツ種目の推定を行うという。

測定後には、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」と同様に5段階判定を実施。遠山氏考案のスポーツ適性診断メソッドを応用し、野球やサッカーなどオリンピック種目を中心とした50種目から、身体特徴や運動能力に応じて適性が高い種目を判定する。

スポーツ庁が全国の小・中学生を対象に実施している全国体力・運動能力、運動習慣等調査によると、運動習慣と体力、運動やスポーツへの意識と体力は相互に関連すると明らかになっている。運動の習慣化や運動・スポーツに対する肯定的な意識の向上が体力向上への取り組みに重要となる。

これらを踏まえ、同社では、子供が早い時期に自分に合ったスポーツを見つけるのが運動への意欲向上や運動の習慣化につながると仮説。将来アスリートを目指すきっかけづくりや生涯楽しめるスポーツとの出会いを支えていく。