帽子や眼鏡で紫外線予防 小学生からできる眼病対策

調査結果を発表する佐々木教授
調査結果を発表する佐々木教授

紫外線を予防して眼を守る――。佐々木洋金沢医科大学眼科学講座教授は4月18日、東京都渋谷区のアキュビューRストア表参道で行われたジョンソン・エンド・ジョンソン㈱が主催するセミナーで「紫外線が及ぼす眼への悪影響と対策について」の講演を行った。紫外線について「予防して悪いことは何もない」とし、小学生などの子供も、外にいる時間は帽子や眼鏡を着用して紫外線を防止する必要があると述べた。

同教授は、紫外線(UV)による眼疾患の発症年齢に着目。白目部分が黄色く濁り分厚く盛り上げる症状が生じる瞼裂斑(けんれつはん)について、学生を対象に研究を行った。

研究は、星稜大学に通い、部活動で日頃からスポーツを行っている男子学生166人と女子学生57人に対して実施。昨年12月24日と今年1月21日と22日の各日に、視力や瞼裂斑などの検査をした。

屋内と屋外のスポーツ別に瞼裂斑有病率を見ると、屋外スポーツをしている人の有病率は57.5%、屋内は17.9%となり、3.2倍の差となった。

屋外での部活動別では、サッカーをしている人の有病率が83.3%と最も多く、野球・ソフトボールの63.0%、陸上の54.5%、テニス・ソフトテニスの46.7%、水泳の37.5%が続いた。

UVカット有りのコンタクトレンズを6年以上使用している学生の瞼裂斑有所見率が低かったのを受け、眼鏡やUVカット有りのコンタクトレンズが瞼裂斑の予防に有効とした。またUVカット無しのコンタクトレンズは裸眼と同じで、予防効果はないとも。

同教授は、小学生など小さな子供への対策として、外に出る時間は帽子やUVカット機能のある眼鏡を着用して紫外線を予防する必要があるとした。サッカーなど眼鏡をかけたままではできないスポーツでは、UVカット付コンタクトレンズの使用を推奨。コンタクトレンズの使用については、おおよそ小学校高学年から使用可能とした。

同セミナーには、日比野佐和子大阪大学医学部大学院特任准教授も登壇し、紫外線対策、毎日の食事や運動の大切さなどについて講演。質の高い睡眠のためには、寝る前に甘いものや重い食事の摂取は控え、過度なストレスは避ける必要があるとした。また寝る1時間前にぬるま湯で体を温めたり、水を飲んだりするのがよいとも話した。