29年度全国学力・学習状況調査 全国の小中で実施

都内小学校で実施された調査
都内小学校で実施された調査

文科省の平成29年度全国学力・学習状況調査が4月18日、全国の全小学校6年生と全中学校3年生を対象に行われた。小学校国語のA問題では、学校の委員会活動の告知文書から漢字の読み書きを問う出題を初めて実施。日常生活で接する題材からの問いかけなどを意識した。

今年度は、国語と算数・数学を対象にした教科に関する調査と生活習慣や学習環境に関する児童生徒と学校への質問紙調査を実施。

教科の調査では、同調査の19年度から22年度までの分析成果と課題などを踏まえた出題に配慮。小学校国語では、「司会の役割を果たしたり、立場や根拠を明確にしたりして話し合う」などの課題を念頭に内容を工夫した。

知識に関するA問題では、小学校国語の、漢字の読み書きの力を調べる問いで、委員会活動体験を知らせる校内文書を、初めて題材にした。児童が学校生活で触れている文章から問う内容が重視された。

活用力に関するB問題では、中学校の数学で、万華鏡の構造と模様の変化から事象を図形的に解釈する力を問う出題をした。

3枚の鏡で構成された万華鏡内の正三角柱の構造を踏まえ、映し出された模様を、図形に着目して観察し、特徴を捉えたり、数学的な表現で説明したりする問い掛けをしてた。

質問紙調査では、児童生徒への調査項目として「友達と話し合うとき、友達の考えを受け止めて、自分の考えを持つことができる」「授業で学んだことを、ほかの学習や普段の生活に生かしている」などを新たに問うた。学校への同項目では、「各教科等で身に付けたことを、様々な課題の解決に生かすことができるような機会を設けた」などを初めて設定した。

5月には、平成25年度以来、2回目となる保護者への調査も実施。児童生徒の家庭状況や保護者の教育に関する考え方などを調べる。子供の家庭状況と学力などとの関係を分析するのに生かす。