保護者との信頼関係をつくる 若手教員に向け冊子

n20170417_02千葉県子どもと親のサポートセンターは、「若い先生のための保護者との信頼関係づくりハンドブック」(写真)を、このほど作成した。調査研究に基づいたカウンセリングの理論と技法をベースに、相手との信頼を築くための初期対応や傾聴など10の具体的なアプローチを示している。

初期対応では、学校を連続で休んだ児童の母親と担任教師とのやりとりの事例から、保護者の不信を招くコミュニケーションの課題を挙げる。その上で、保護者から相談を受けた際に大事にしたいポイントや配慮を説明する。

「相手の話を聴く」では、保護者が相談で訴える不安な気持ちを受け止めるのを大事にしようと強調。自分の思いを口にするより、相手の立場や気持ちを聴くのを優先させる中で、保護者の満足感や学校への信頼感が築かれていくとする。

傾聴の心得では、話し手に興味を持ち、相手が伝えようとしている内容を積極的に理解しようとする態度が大切だと指摘。丁寧に話を聴こうと述べる。合わせて、▽心を開きリラックスして話し手と向き合う▽話し手のありのままを受け止める▽解決策を教えるのではなく相手の気持ちの整理を手伝う▽相手の質問に込めた気持ちを理解し共感を心がける――とアドバイスする。

保護者理解の項目では、保護者が抱えている多様な背景や困難、悩みに理解を深めようと促す。相手を共感的に理解する中で、資料などを使った分かりやすい説明を重視しようとも。

保護者会や学級通信を生かした関係構築、学校外の多様な機関と連携した取り組みでの視点なども盛り込んでいる。

ハンドブックは、同センターが3月にまとめた「カウンセリングの考え方を活かして築く保護者との信頼関係」研究の内容を生かしている。