障害者理解に向けて児童用冊子 東京都八王子市が作成

n20170412_06小学生障害者理解冊子東京都八王子市は、小学生が障害者への理解を深められるよう冊子「みんなちがって みんないい」(A4判カラー、30ページ)をこのほど作成した。多様な障害の説明と障害者が抱える困難をなくす方法を児童に考えさせる内容を工夫している。

「障害ってどういうこと?」と題した章では、各種障害について分かりやすく解説。視覚、聴覚、肢体不自由などそれぞれの障害の特性とサポートのポイントを挙げる。

視覚障害者の欄では、▽まったく見えない▽ぼやけて見える▽対象の右半分だけが見える――など、障害のさまざまな状況を示す。人によって見え方が違うので、文字は読めても、歩く際に何かにぶつかってしまうなどと注意点を呼び掛けた。

児童がこれらの障害を学び、理解した上で、障害者が困る点や、その困り感をなくすための方法を探る問いかけも盛り込んでいる。

障害に応じた支援の配慮や要望も載せる。視覚障害者に対しては、該当者の前方から声がけをし、目が見えない相手の状況を想定しながら、位置関係の説明をしようなどと促す。

障害者が困ったり悲しんだりした経験として、▽お店に盲導犬と一緒に入ろうとしたら断られた▽筆談での話を断られた▽車いすでの移動中に段差があり通れなかったので、周囲に助けを求めたが誰も助けてくれなかった――なども記載。

同市では、障害者との共生に向け、児童に同冊子を活用してもらうのを願っている。障害者への差別をなくし、問題解決の方法を一緒に考えていける「合理的配慮」の力を伸ばすのを目指す。