特別支援教育の生涯学習化に向け 切れ目ない支援を

共生社会実現に向けてメッセージを発した
共生社会実現に向けてメッセージを発した

松野博一文科相は4月7日の閣議後会見で、「特別支援教育の生涯学習化に向けて」と題したメッセージを発した。今年度から実施される障害者学習支援推進に係る事業に関連して、共生社会の実現を目指す意気込みを語った。

メッセージは、発達障害啓発週間(4月2~8日)に合わせて語られた。この中で、「国と地方公共団体、企業、地域の皆さんとともに、障害のある方々が分け隔てなく、互いに尊重し合って共生する社会の実現を目指したい」と訴えた。支援推進事業に関して、全国の教委などに、周知と体制整備の充実を依頼した。

文科省は、事業を推進させるために、生涯学習政策局に障害者学習支援推進室を設置した。障害者のライフステージ全体に着目し、「障害者の自己実現を目指す生涯学習政策」を、総合的に展開するのを目指す。

事業では、障害者が、学齢期だけでなく、一生を通じて人生の可能性を追求できる環境を整備していく。関係部局と連携して、進学、就職での切れ目のない支援体制を整える。障害児の自立や社会参加への主体的な取り組みを支援する特別支援教育を進める。多様な学習活動を支援するための推進体制も確立する。

同推進室では、厚労省などとも連携し、教育やスポーツ、文化などの施策全体を一体的に推進する。同局内には「特別支援総合プロジェクト特命チーム」も設置。省横断的な推進体制を構築する。

障害者のライフステージに応じた学習環境の整備では、学校教育外での学習機会の充実に向けた取り組みを行う。地域と学校が連携して子供の成長を支える「地域学校協働活動」の促進、障害者青年学級やオープンカレッジでの生涯学習モデルの普及を図る。特別支援学校での障害児へのキャリア教育の充実や生涯学習の奨励も進める。

障害児の生涯にわたる学びの支援と地域とのつながりづくりを見据え、各学校と特別支援学校との連携、交流や共同学習機会の充実も掲げる。