都立高校の印象が向上 授業を理解している割合増加

東京都教委はこのほど、「都立高校の現状把握に関する調査の結果について」を発表した。平成28年度は、前回の23年度で行った基本調査「都立高校に関する都民意識調査」に加え、都立高校生や都内公立中学生などに対する意識調査を付帯して実施。都立高校に対する都民の印象の向上や授業を理解できていると感じている都立高校生の割合の増加が明らかになった。

基本調査は、都内在住の19歳から60歳までの2500人、都内在住の高校生500人を対象に実施。19歳以上60歳以下の999人、高校生153人の計1152人から回答を得た。

調査時期は昨年11月15日から12月31日まで。郵送によって配布・回収した。

それによると、都立高校の印象について、「良い印象がある・どちらかと言うと良い印象がある」と回答した割合は45.9%。前回の37.2%から増加した。具体的には、「生徒の能力を伸長させている」に対する肯定的回答が前回の24.7%から33.4%へと、8.7ポイント上昇した。「生徒の能力に応じた授業を行っている」などの他の項目に比べて、増加幅が最多となっていた。

オリンピック・パラリンピック教育を通じて伸長させるべき生徒の資質・能力については(2つ選択)、「積極的なコミュニケーションの意欲と、世界の多様性を受け入れる豊かな国際感覚」が53.8%、「社会に貢献する意欲や、他者を思いやる心などのボランティアマインド」が43.1%となった。オリパラ競技大会に向けて取り組むべき内容(3つ選択)としては、「地域の防災活動や観光名所での案内、スポーツ大会の運営等のボランティア活動への参加」「我が国の伝統的な礼儀作法についての理解の深化、他国の礼儀作法についての学習」「世界の国々の人種や言語、文化、歴史などについての学習」を回答した割合が半数を超えた。

また「都立高校生意識調査」の、授業の内容を十分に理解しているかの問いに「そう思う・多少そう思う」と回答した都立高校生は48.8%。前回の40.1%から増加した。その一方で、「中学校までの学習で苦手科目があり、高校の勉強についていけないと感じることがあるか」に対し、64.6%の都立高校生が「ある」と答えた。

同調査は、昨年11月14日から今年1月10日まで、都立高校2年生と都立中等教育学校5年生の計7583人から回答を得た。

都教委は、平成8年度から5年ごとに「都立高校に関する都民意識調査」を実施している。