こども記者らが新聞サミット 社会や未来を考える

「社会はマナーでよくなる」と話すこども記者たち
「社会はマナーでよくなる」と話すこども記者たち

互いの思いを伝え合いよりよい社会へ――。子供たちが自分たちの未来を考え発表する「こども新聞サミット」が4月3、4の両日、東京都江東区の日本科学未来館で、初めて開催された。日本全国から、各新聞社に選定された約50人の「こども記者」と子供向けの新聞や紙面を持つ新聞社29紙の「おとな記者」が交流。日本や自分たちの未来について6つのチームに分かれて議論し、発表した。こども記者らは、「互いに分かり合うことが大切」「マナーを守ると、相手も自分も笑顔になれる」などと話した。

分科会では「未来」に関する主題のもとに、①「科学技術が発達した社会」②「平和な世界にするために」③「だれもが仲良く暮らせる社会」④「地方も都会も元気な社会」⑤「環境にやさしい社会」⑥「社会はマナーでよくなるの?」――の6つのテーマを設定。記者たちは、自分たちで取材した内容を基に、思いを言葉にした。

③のグループは、パラリンピック金メダリストの河合純一日本パラリピアンズ協会長や外国人留学生から話を聞き、障がい者や外国人にとっても暮らしやすいまちについて考えた。

こども記者は、おとな記者から新聞で使う言葉の言い回しや数字の表し方、見出しの書き方などのアドバイスを受け、紙面をつくった。発表会では、完成した新聞を見せながら「時間が掛かってもお互いに分かり合うことが大切。お互いのことを分かり合う努力をしましょう」と呼び掛けた。

⑥のグループは、社会のマナーについて、困ったりうれしかったりした出来事についてまとめ、マナー違反者やよい行いをした人に渡すマナーカードを考案。「社会のマナーとは、生活を楽しくするための礼儀」「守ることで相手も自分も笑顔になれる。悪いマナーをなくし、良いマナーを広げるために大切なのは、思いを伝え合うこと」などと発表した。

朝日学生新聞社(東京都)のこども記者アーガイル理音くん(小学校6年生)は「子供たちが社会について真剣に考える機会を作っていただき、ありがとうございました。話し足りなかったので、またこのような機会を作っていただけるとうれしいです」と結び、会場は大きな拍手で包まれた。

他にも、基調講演や交流会なども行った。

同サミットは、日本の大きな転換期となる2020年に向け、子供たちに未来の在り方について提言してもらうのを目的に開催。朝日学生新聞社・毎日新聞社・読売新聞社が幹事を務めるこども新聞サミット実行委員会が主催した。