松野文科相が奨学金充実でメッセージ 理解と配慮を

松野博一文科相は、平成29年度からの給付型奨学金の創設などの奨学金事業の充実について、学校関係者などに理解を求めるメッセージをこのほど発した。「子供の貧困が進み、高等教育への進学機会の確保が重要な課題になる中、各学校の低所得世帯の子供たちの支援に格段の理解と配慮をお願いします」と訴えた。

メッセージでは、「日本の奨学金制度で初めて返還不要の給付型奨学金制度が創設された。経済的に特に厳しい状況にある住民税非課税世帯の子供たちを対象に月額2万円から4万円を給付する制度が平成29年度から開始される」と説明。

制度創設の背景としては、子供の貧困問題を指摘。「低所得世帯の子供たちの進学は、保護者への啓発が重要。進学を希望する生徒にとっては、大学や専門学校で教育を受けるのが子供たちの将来の可能性を広げ、その後の人生を豊かにするのにつながる。さまざまな機会を通じて、保護者への説明に努めてほしい」と要望している。

新制度の実施に際し、各学校で、給付型奨学金の対象者を選ぶための推薦基準の作成など、新たな業務を依頼する点にも理解を求めた。

文科省と日本学生支援機構も、学校現場での負担が極力抑えられるよう、制度の運用に配慮すると強調した。