生命尊重の態度育成 千葉県が小学校道徳映像教材作成

n20170329_03千葉小道徳映像教材千葉県教委は、平成30年度からの小学校の道徳教科化を見据えたDVDの映像教材(写真)と指導資料集をこのほど作成した。県内の全公立小学校と特別支援学校小学部に配布した。児童にストーリーを見つめさせながら、生命尊重の態度や適切に善悪を判断し行動する態度の育成を目指す。

同県は、道徳教育の主題を「『いのち』のつながりと輝き」と設定している。それを踏まえ、同教材では、「生命尊重の態度」「適切に善悪を判断し行動する態度」「親切で思いやりのある態度」を育むための内容を盛り込むのを大事にした。

映像教材は、低・中・高学年ごとに作った。1、2年生用の「いのちがいっぱい」は、2年生の女児が主人公。間もなく妹が生まれてくるが、戸惑いを感じている。そんな中で、女児は動物愛護教室で犬と触れ合い、「命の温かさと尊さ」に気づきを深める。

3、4年生用の「本当の宝物」は、4年生の仲良し4人組を巡る話。メンバーの1人が図工の授業で作品を称賛されたが、それをきっかけに、からかいやいじめにエスカレートしてしまう。様子を傍観して見つめている主人公の行動や心を追いながら、「自分だったらどうするか」を考える。

5、6年生用「思いやりの花がさくとき」は、縦割り学年活動のリーダーとなった6年生の物語。活動中に下級生の持ち物がなくなるアクシデントが発生。その時、6年生のリーダーは、活動のゴールを目指すか、なくした物を探すかの判断に迷う。結局、主人公は「何を大切にするか」を考えながら「なくし物を探す」選択をする。

児童には、それぞれの主人公の悩みや行動に寄り添いながら、道徳性を高めていくのを願っている。道徳の教科化で求められている「考え、議論する」授業の実現に向けた活用も期待する。

同教材を使った道徳授業の映像も収録している。指導案や板書計画もあり、授業前の利用や教員研修に生かせる。