長時間勤務の教員をゼロに 多忙化解消プランを策定

愛知県教委は、教員の長時間労働の是正に向けて、教員の多忙化解消プランをこのほど策定した。今後、このプランに基づき、本来的な業務に専念できる環境づくりを進める。正規の勤務時間の他に、80時間を超えて在校する教員の割合をゼロにするのが目標。

プランが掲げる目標は、▽平成30年度までに、同割合を現在の半分以下にする▽31年度までに、同割合を全校種で0%にする▽32年度までに、現在進行中の国の働き方改革を踏まえた新たな目標を定める――の3点。

県教委は、目標達成のための柱として、▽在校時間管理の適正化▽業務改善に向けた学校マネジメントの推進▽部活動指導に関わる負担の低減▽業務改善と環境整備に向けた取り組み――の4点を掲げる。

在校時間管理の適正化では、▽在校時間の正確な把握および管理の徹底▽勤務時間の割り振りの適正な実施――などを行う。さらに、他県の教委と連携し、実態に見合った教職調整額を国に要請する。
部活動指導に関わる負担の低減のためには、▽休養日の設定▽部活動指導ガイドラインの30年度早期の作成▽外部指導者および再任用教員の活用、部活動顧問への支援▽部活動手当の支給基準変更について、国への要請――などを行う。

業務改善と環境整備に向けた取り組みとしては、▽検証校での業務精査▽スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門スタッフの配置拡充▽教職員定数の改善――などを盛り込んだ。業務精査では、取り組みの実践検証を行う学校を設置し、教員の本来的業務を精査する。検証校での成果は、普及の啓発に活用する。

県教委が27年に行った調査では、正規の勤務時間の他に、80時間を超えて在校している教員の割合は、小学校で10.8%、中学校で38.7%、高校で14.0%だった。このような状況を受け、県内有識者からなるプロジェクトチームは昨年11月に、多忙化解消の取り組みに関する提言を教委に提出していた。