栃木の雪崩で高校生ら死亡 スポーツ庁が職員を派遣

栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生し、講習・訓練中の高校生ら8人が死亡した事故で、状況把握のために、スポーツ庁職員が3月28日、栃木県教委に派遣された。同日の閣議後会見で、松野博一文科相が明かした。

27日には、全国の都道府県教委に向けて同庁が、冬山登山を原則行わないように求めた緊急通知を発出した。

派遣されたスポーツ庁職員は2人。今後、状況把握や県教委の支援などを行う。松野文科相は会見で、「問題がなかったか状況を把握したい。二度と同様の事故が起きないように万全を尽くしていきたい」と話した。

冬山登山を原則禁止する通知は、旧文部省が昭和39年以降から、高校生の冬山登山を原則控えるよう各都道府県に毎年通知を出している。今年度は昨年11月に、同様の通知を発出していた。だが、この雪崩死亡事故を踏まえて同庁は、冬山登山の事故防止に関する緊急通知を発出し、登山を行わないよう改めて指導した。

県教委によると、毎年恒例の講習会は、積雪期登山の正しいあり方の理解を目的に、県高校体育連盟が主催。今月25~27日の日程で、県内7校の山岳部から生徒51人、教諭11人の計62人が参加した。

27日は那須町の茶臼岳の山頂まで登る予定だったが、雪のため早朝に中止を決定。今季の営業が終わったスキー場で雪上歩行訓練である「ラッセル訓練」を実施し、計48人が参加した。生徒らは5グループに分かれて訓練を行っており、この最中に雪崩が起きた。

雪崩に巻き込まれ、先頭グループにいた県立大田原高校の生徒7人と教諭1人が犠牲になった。このほか、重傷者7人を含む計40人がけがをした。この日、那須町には、雪崩注意報が発令されていた。

県教委は今後、再発防止に向けた検証委員会の立ち上げを検討するとしている。