小学校で道徳教科書8社24点が合格 初の検定で

検定に合格した小学校の道徳教科書
検定に合格した小学校の道徳教科書

文科省は3月24日、小学校で「特別の教科 道徳」(道徳科)が全面実施となる平成30年度から使用される道徳科の教科書と、主に高校2、3年生用の教科書の検定結果を公表した。小・中学校では初めての教科となった道徳科では、小学校全学年で8社からの24点(66冊)が合格した。30年度から2年間使用される。

全点に、いじめに関する内容が記述された他、現代的な課題である情報モラルなどが23点に、東日本大震災が19点に、2020年東京オリンピック・パラリンピックが11点に盛り込まれた。

文科省によると、同省が作成している副教材『私たちの道徳』(小学校1~6年生用)3冊で扱っている計148作品のうち、「花さき山」「はしの上のおおかみ」「雨のバス停留所で」「ブラッドレーのせい求書」の4作品が、申請された全ての教科書に採用された。

道徳教科書に対する検定意見は合わせて244件あった。「指導要領が定めた内容項目を網羅していない」「記述内容と指導要領の項目の関係を明示する要件を満たしていない」などの意見が付された。

具体的には、学習指導要領に明記してある「健康や安全に気を付け、物や金銭を大切にし、身の回りを整え、わがままをしないで、規則正しい生活をする」について「物や金銭を大切に」の点に触れていなかったなどがあった。

新たな学習指導要領が小学校で全面実施となる32年度から使用される道徳科の教科書は、30年度に検定される。

一方、高校の教科書は、現行の学習指導要領となって二巡目の検定。申請があったのは国語や英語など共通科目で196点、商業や工業、農業などの専門教科で17点があり、全て合格となった。