学校と専門機関の連携を協議 神奈川県いじめ調査会で

交流会形式の研修などの意見があった
交流会形式の研修などの意見があった

神奈川県教委は、第3回の県いじめ防止対策調査会を3月22日、横浜市の波止場会館で開いた。学校と専門機関の連携について協議。スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)が、教員と関わりを深めながら学校の状況を知ってもらえるよう、交流会形式の研修などが提案された。

この日の同調査会は、いじめ防止対策推進法第14条第3項に基づき、いじめに関する学校と専門機関との連携の在り方などを話し合った

栁生和男会長は、「SCやSSWは、子供と毎日関われない課題がある。そのため、児童生徒と日々接している教員のいじめ対処力の強化に力を入れる必要がある」と指摘した。いじめの包括的な対策を見据えながら、教員の生徒指導力や学級経営力を高める視点も強調。教員が専門機関と連携する際は、役割の丸投げにならない仕組みに意を注ぐべきと述べた。

飛田桂委員は「校内でいじめを誰にも相談できない児童生徒にとって、SCやSSWに話せる機会があるのは大事。子供たちが学外の多様な人の意見を聞ける状況は良いと思う。いじめの早期発見と対応をひとりの先生が抱え込むのではなく、チームで進める状況が作られれば」と話した。連携体制が広まるよう、学校とSC、SSWがつながった良い事例などを伝える機会も大事とした。

瀬高真一郎委員は「最初から専門機関とチームを組んでいじめ対処を進めるのが、学校の現場感覚にそぐわない点がある。教員がSSWなどにどう関わってもらうのかイメージを持てていない場合も」と示唆する。

一方で、教員がSSWについて理解するなど、いじめ事案に組織的に向き合う対応力を育む必要性も訴えていた。