保護者のスマホ理解深める ネットモラルキャラバン隊

講演する竹内准教授
講演する竹内准教授

文科省と㈱メディア開発綜研は、保護者にスマートフォンやインターネットのトラブルなどへの理解を深めてもらおうと、同省で3月14日、「ネットモラルキャラバン隊・東京フォーラム」を開いた。

基調講演には、兵庫県立大学環境人間学部の竹内和雄准教授が登壇。「スマホ時代の大人が知っておきたいこと」をテーマに、現在の児童生徒のインターネット使用の現状と課題を話した。

調査によれば、兵庫県のある町では、小学生の93.7%、中学生の96.1%、高校生の99.0%がネットを利用していた。小学生でも、大半がネットを利用している現状が明らかになったという。

一方、警察庁が昨年10月にまとめた交流サイトを通じた性被害状況では、1位が「Twitter」の180件、2位が「ぎゃるる」78件となっていた。

竹内准教授は、来場した保護者らに、各サイトの名称や機能を知っているか問い掛けた。そのさまざまな機能を実演して見せて、現在の子供たちの情報機器利用の現状を知るきっかけにした。

LINEによる交流で生じたトラブルの事例も、子供たちが実際にやりとりした画面を示しながら解説。普段の対話感覚で投稿した文章の語尾表現が、読み手に誤解を与え、いじめにつながったなどの事例を知る中で、ネットの交流で配慮する点への気付きを届けた。

子供たちが、インターネットに注がれている世界の不特定多数の人の目を意識せず、犯罪や問題に結び付く可能性が高い情報を安易に公開している課題なども指摘した。

Twitterでの学校の爆破予告、スマホで彼女の裸の写真を撮影するなどの事例を挙げ、それぞれがどのような犯罪に問われるかについても話した。情報機器やネットを通じた情報発信への意識を考えてもらった。

こうした現状を受け、ネットのトラブルは、未然防止に力を入れるのが重要だと強調。子供たちが相談しやすい状況をつくるために、保護者や教師は、子供の話を聞き、受け止める姿勢を普段から大事にしたいなどと助言した。

各専門分野の人々とつながり、連携して子供をトラブルから守ろうとも訴えた。