企業が届ける体験活動を表彰 廃校舎プロジェクトなど

多様な実践が報告された
多様な実践が報告された

文科省は、平成28年度の青少年の体験活動推進企業表彰を3月15日、同省で行った。企業が社会貢献活動として実施した青少年への各種体験教育の実践が報告された。優れた活動を評する表彰式も行われた。

文科大臣賞には、2つの取り組みが選ばれた。ぺんてる㈱とキヤノンマーケティングジャパン㈱は、建て替えられたり、取り壊されたりする小学校の校舎で、児童の思い出づくりをサポートするプロジェクトを実施。児童が校舎の壁に感謝の思いを込めて巨大な絵を描き、学校を彩る。作成した壁画を写真に撮り、大判ポスター化して新校舎に飾ったりもした。「思い出写真係」の児童は、壁画の作成過程をカメラで撮影。フォトブックにして図書室に保存する活動などを進めた。

両社は、活動に必要な画材や額の寄贈、カメラの貸し出しなどを行った。

児童に、絵と写真の表現活動を楽しんでもらいながら、校舎との最後の思い出作りの機会を届ける。思い出を引き継ぎながら、在校生、卒業生、教師、地域との長いつながりも生み出している。
ワイズティーネットワーク㈱は、栃木県宇都宮市立中央小学校の紅茶部へのサポート活動が評価された。

紅茶の専門店である同社の社長が、全国的に珍しい同校の紅茶部の顧問になった関係から、連携活動が深まった。

同部では、プロの指導を得ながら、紅茶を通じた多様な学びを展開している。同社の企業理念である「温かで、優しく、人を笑顔にし、癒やしを与える、礼儀正しい人になろう」を視野に、活動を通じて、郷土愛とおもてなしの心を育むのを目指した。

児童は、紅茶の本格的ないれ方から茶葉の種類や産地、地域のイベントへの出店といった学習を重ねた。その結果、児童が礼儀正しくなり、人に優しく関われるようになったなどの変化を示した。部の活動が地域で広がる中で、児童の地元への愛情が深まっているともいう。