ICT活用で期待できる効果 教科や学年ごとに整理

ICTの環境整備について意見を出した
ICTの環境整備について意見を出した

文科省の学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議は3月13日、同省で第5回会合を開いた。効果的なICT活用検討チームで委員を務める益川弘如静岡大学学術院教育学領域准教授は、同チームで整理した次期学習指導要領で求められる資質・能力とICTを活用した学習活動のイメージを提示した。学習活動の事例を教科や学年ごとに整理。ICTの活用によって期待できる効果や子供への影響などについて示した。

同イメージは、総論と各論で構成し、総論には、▽これからの教育の在り方▽教育用コンピュータでできること▽1人1台端末の必要性――について記述した。各論には、ICTを活用した学習活動について、教科や学年ごとに、①課題の設定②学習活動③ICTを活用する効果――の項目で整理し、51事例を具体的に記述した。

小学校4年生国語の事例では、①生活の中で役立つ「ゆめのロボット」を考え、6年生に提案する②自己の経験や知識を基にした生活の中で役に立つ「ゆめのロボット」を考える③注目してほしい部分の文字の大小や色違いなどを容易に変更できる――など。中学校2年生の技術・家庭では、①地元の野菜や自分に必要な野菜を使って味噌汁をつくるにはどうすればよいかを考える②味噌汁をつくるときの方法について調べる③事前に撮っただしのとり方などの、教員による師範動画を見て、自分たちの方法と比較する――など。

他にも、「学習活動を実現するためのその他の知識及び技能等」「学習活動に必要なICT環境」についても記している。

見方・考え方に応じた柔軟なICT活用や、ICT活用による情報活用能力の育成を目指す。

また事務局は、「優先的に整備すべきICT環境及びその機能について」の論点メモを提示。教員や児童生徒によって活用されるICT整備の必要性や機能について▽学校種・学年別に整備の優先順位をどう考えるか▽全国の学校でどこまでを標準として求めるのが適当か▽学校種・学年にかかわらず、無線LAN整備率は100%を目指すのか――などの論点を示した。

委員からは、「ネットワークの接続や管理について、教育委員会の判断だけでは進められないので、管理などに関する指針が何かあった方がよいのでは」との意見が出た。