子供の気持ちを認め言葉を待つ 自己肯定感の育成で

参加者とことばあそびをする天野講師
参加者とことばあそびをする天野講師

子供への言葉掛けを考える講座「1番大切な親の役割とは? 子育てがもっと楽しくなる魔法の言葉」が3月13日、東京都杉並区立高井戸図書館で開催された。NHKすくすく子育て前キャスターでフリーアナウンサーの天野ひかり特定非営利活動法人親子コミュニケーションラボの代表理事が講師を務め、子供の自己肯定感について「子供の気持ちを認め、子供の言葉を待つのが大切。毎日の言葉掛けが自己肯定感につながる」と話した。

子供の自己肯定感を育む上で大切となるのは、①何かに挑戦してみようとする力②カベを乗り越える力③自分を認められた経験――の3つ。最も大切なのは③で、自分が認められて初めて相手の立場で物事を考える力が身に付くという。

その上で大切なのは、毎日の言葉掛け。例えば「挨拶は?」「ありがとうは?」と、子供の言葉を強要するのではなく、子供が自らしたいと思ったときに挨拶したり礼を言ったりするのがよいとした。親が言わせた子供の気持ちが込められていない言葉を「よく言えたね」と褒めても意味がない。親がする挨拶や礼を見て、子供は「こういう気持ちのときには、この言葉で」と、自然と学んでいくとし、「そのときの子供の気持ちを大切にして認めること。一つひとつの積み重ねで自己肯定感は育っていく」と話した。

叱るときも「ごめんなさい」を言わせるのではなく、どうしていけないのかを教え、子供から出てくる言葉を待つ必要があるとした。

同講師は最後に「子供を育むのは未来を育むこと。子育ては未来を育むこと」と結んだ。

講座では、「ことばを育むあそび」も行われ、親子の笑顔あふれる温かい雰囲気に包まれていた。

同図書館は、講座開催や特別コーナーを設置し、子育てに力を入れて取り組んでいる。高橋晃館長は、「保護者同士の交流の場が作られて嬉しい。子育てに悩んでいる人が図書館に来て笑顔になってくれれば」と話した。