日本の生徒は一夜漬け多い 米中韓の高校生と比較調査

調査結果を報告する明石センター長
調査結果を報告する明石センター長

国立青少年教育振興機構は、日米中韓4カ国の普通科高校生の勉強や学校生活などを比較した意識調査の結果を、3月13日に発表した。日本の高校生は、試験前の一夜漬け勉強が多く、各国と比べて主体的に掘り下げる学びの姿勢が低い現状が明らかになった。

調査によれば、勉強の仕方では「試験の前にまとめて勉強する」との回答が日本では69.3%で、4カ国中で最も高かった。「自分で整理しながら学ぶ」「できるだけ自分で考える」「勉強した内容を実際に応用してみる」などは、他の3カ国よりも低い。

日本の高校生の授業態度で最多だったのは「きちんとノートをとる」の79.4%。その一方で、学習での発言は3.7%、グループワークへの参加は25.3%と消極的だった。各国と比べて授業中の居眠りが15%と多い点も分かった。

授業の感想については、日本の41.7%が「教科書に従って内容を覚える展開」で、4カ国中最多。また日本では、他の3カ国と比べて、多様な教材を活用した授業や生徒が個々で掘り下げて学んだりグループで調査したりする学習の機会が少ないと感じていた。

体験学習の機会では、日本は、各国の生徒よりも自然の中での体験活動やボランティア活動、勤労体験活動が少ないとした。

人生目標に関して日本は、高い社会的地位に就く13.8%や、リーダーになる5.6%などで肯定や願望の率が低かった。受けたい教育水準では、日本の生徒の6割強が大学までと挙げた。

一方、同調査と内容が重なる(財)日本青少年研究所の調査との経年変化も見つめた。同研究所による09年調査との比較では、日本の高校生の学習時間が延びていたり、問題意識を持って学ぶ生徒の割合が高くなったりしている。「社会のために役立つ生き方をする」と願う生徒も多くなっていた。

同機構の明石要一青少年教育研究センター長は、「教師がそれぞれの子供に問いを持たせるための授業改善や出題の工夫を図る必要がある」と指摘した。

調査は、昨年9月から11月にかけて実施された。