「もしも」でなく「いつも」意識で 震災に学び命守る

震災について思いを語る一政代表
震災について思いを語る一政代表

NPO法人フォーラム・アソシエは3月9日、「いざという時に子どもの命を守る毎日の備え」と題した講演を、横浜市で開催した。「3.11を想う会」の一政伸子代表は、地震や防災・減災の基本などについて話したほか、「震災に学ばなければならない。『もしも』の意識ではなく『いつも』意識を持っているのが大切」と、東日本大震災への思いを語った。

同講師は震災の年の8月に、被災地を初めて訪問。翌年夏に再度訪問した際に、まだまだたくさんの支援が必要だと感じたという。他の地域では震災の時期にだけ取り上げられ、仕方なく忘れていっている現状がある。しかし、それはどうなのか。「震災に学ばなければならない」との思いが強くなり、小学校のPTA仲間に相談し、「想う会」を立ち上げた。

命を守るのが減災の基本。子供も自分で自分の命を守る必要があり、そのためには、知識ではなく行動が大切とした。また地震が身近ではない人は、「なんとなく大丈夫」と思いがちと指摘。

「もしも」と考えるのではなく、「いつも」意識を持っているとよいとした。

地震が起きたら、少しでも安全なところで体を安定させて頭を守るのが大切。「地震だ!」という声掛けでは子供が怖いので、何か合図を決めて遊びの延長として日頃から子供と練習し、どこが安全な場所なのかイメージしておく必要があるとした。

一方では、災害対応について家族で話し合う必要性についても触れた。具体的には、▽いざというときのそれぞれの行動▽ばらばらになったときに落ち合う場所▽職場や学校、幼稚園での災害対応――などを確認し、家族の約束事を年に1回共有するのが大切とした。

他の講座では、1枚の布で身を守る方法や食品を備蓄するポイントなどについて話した。

同法人の元木知子理事長は「子供に気付いてもらうには、子供が楽しみながら準備するには何が必要なのか考えるのが大切」と語った。