児童が生態園の自然五七五で表す 千葉県立中央博物館

自然体験の機会と言語力育成を願う
自然体験の機会と言語力育成を願う

千葉県立中央博物館は、春の企画展示として、児童が同館に隣接した生態園を巡り、創作した「五七五」の短文作品を公開している。作品展示だけでなく、同館学芸員が作品の着目ポイントや動植物の生態を解説したコメントも載せる。同館は、児童と学芸員の協働を促進しながら、子供たちに豊かな自然体験の機会を届け、言語力を磨いてもらうのを願う。

企画展には、県内の小学生からの作品971点が寄せられた。同館が生態園内での自然体験プログラムを学校などに提供する中で、作品づくりと応募も促してきた。

作品は、主に昨秋、同園内で発見した自然界の営みや気付きについてつづった内容。「五七五」といっても、俳句の音数や季語には縛られ過ぎず、自然との関わりを短文表現するのを大事にした。

生態園は、県の自然特性を再現したフィールド。同園の池で、アオサギがウシガエルを捕食する様子を見た児童は、「アオサギが かえる食べたよ とつぜんに」との作品を、イラストと合わせてまとめた。

学芸員の解説では、池の様子を静かに見つめるアオサギが、エサにねらいを定めたとたんに、俊敏な動きでウシガエルを捕らえる生態がしっかり見つめられているなどと指摘する。

児童の作品テーマに合わせて展示コーナーは、▽けものと鳥▽虫と小動物▽音、風、光、匂い▽植物ときのこ――に分かれている。

小学校3、4年生の理科の単元内容を踏まえ、児童が1本の木を継続的に観察し続けた結果を作文にした展示コーナーもある。

展示会は、5月21日まで開催している。