主体的・深い学び事業を強化 千葉県の学力向上策で

取り組みの効果と課題を話し合った
取り組みの効果と課題を話し合った

千葉県教委は、平成28年度最後となる第3回学力向上推進会議を3月2日に、千葉市の県教育会館で開いた。今年度の県の学力向上施策を振り返りながら、効果と課題を共有。来年度は、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた事業に力を入れるなどと報告した。

今年度、同県は、5つの視点による「ちばっ子『学力向上』総合プラン」を実施。同プランの推進に際しては、視点として、▽読書や体験活動を通じた学習意欲の向上▽子供たちの主体的な学びを支える取り組みの充実▽授業力向上による学びの深化▽学力向上事業の適切な評価と改善▽信頼される質の高い教員の育成――を押さえた。

委員による同プランの振り返りでは、学校の反響を示しながら実践の効果や課題を話し合った。

「お兄さん、お姉さんと遊ぼう」事業は、子供たちのキャリア教育の機会と学習意欲向上を目指して実施された。高校生が近隣の小・中学校に出向き、児童生徒への授業支援を行った。委員は、「学校からも好評を得ている。取り組みを一層拡充しては」と意見を述べた。

PTA連絡協議会の副会長を務める委員は「同プランの中の実践はどれも素晴らしいが、多くの保護者がプランもその内容も知らない。効果的な広報の必要性を感じる」と課題を挙げた。

伊坂淳一座長は、「ラムサール条約登録湿地である谷津干潟の自然観察冊子など、県では、これまで良い独自教材やコンテンツを作成してきた。そんな教材を周知し、活用してもらう取り組みも大事」などと話した。

平成29年度の同プランでも、同様の5視点を押さえた事業を充実させながら進める予定。

特に、各学校が「主体的・対話的で深い学び」を実現するための取り組みに力を入れる。県が開発した「『思考し、表現する力』を高める実践モデルプログラム」を生かした授業づくりの視点を広く知らせ、授業改善を図る。そのために、研究指定校の実践発表や学び改革推進セミナーを開催する。