児童の絵で違法駐輪を撲滅 川崎区が小学校と協働事業

児童の絵が抑止効果を生んでいる
児童の絵が抑止効果を生んでいる

川崎市川崎区は、区内の駅周辺の違法駐輪を減らそうと、区内の小学生が描いた絵画を用いた啓発シート開発と設置を進めている。今年度は同市立川崎小学校(吉新一之校長、児童数673人)の4年生が草花の絵を制作。この絵画が載った64枚のシートを、京浜急行電鉄・JR東日本の共同使用駅である同区の八丁畷駅前の路上に貼り出した。効果は、現れているという。

この取り組みは、駅周辺でなかなか無くならない違法駐輪対策として試みられている。児童の願いが込もった絵を啓発メッセージとして生かす中で、違法駐輪や自転車放置をしにくい環境を整備するのを目指す。

同校では、4年生社会科の交通安全と図画工作科を結びつけた学習の中で絵を制作してきた。「みどり広がる未来」をテーマに全4年生117人が参加。2人1組で一つの作品を完成させた。

それぞれの絵には、菜の花やスイセンなどの草花が描かれている。作品を啓発シートに加工し、駅前の道路約30メートル区間に2列に並べて設置した。一枚一枚の草花の絵が集まり、緑地や花畑のような癒やしの空間を作り出している。

同区は、シート設置以前の道路には、自転車が常に10台から20台、違法駐輪されていたが、設置後は、ほぼ問題が解消しているという。駐輪しようとした人が、絵を見てか、ちゅうちょしてやめた例もあったと、効果が得られている点を示している。

来年度も、区内の小学校と協働して事業を進めていく。