東京書籍が検定中の教科書を、教員らに閲覧させていたことが分かった。平成22年9月に名古屋市内のホテルで行い、参加者には謝礼も払っていた。不正が発覚したのは三省堂、数研出版に続いて3社目。
検定中教科書の閲覧は、西日本の中学校英語教員ら30人を集め、「拡大編集会議」と称した会合で実施。終了後には、懇親会を開いたほか、交通費や宿泊代も同社が負担していた。さらに謝礼として1人当たり現金1万円を支払っていた。
閲覧させたのは、中学校英語の「NEWHORIZON」。
文科省によると、昨年12月上旬に状況を把握しており、同社に聴取したが、「詳細を調べる」と返答。同社営業担当が事実を把握し、1月8日午前中に、謝罪にきたという。