【連載】若手を育てる学校経営マネジメント 第4回 児童理解につながる研修

明星大学教育学部特任准教授 深井薫

 

伝統芸能教室
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校内で生活指導全体会や道徳授業地区公開講座関連の研修会を毎年何回か行った。教員全体が、さらなる学級経営力の向上と、児童理解の深化を図るために、大変よい機会となった。

生活指導全体会では、心身に配慮の必要な児童について、水泳指導開始前に各校が情報交換を行っている。そのほかに、教師の学級経営力向上のため学級経営、児童理解、社会心理学を活用したアプローチなどを外部から講師を招いて研修を行った。

児童理解が、教師目線のものであったり、狭い経験の中での一方的な見方だったりする教員が、年齢にかかわらず、いるものである。このような場合、児童の見方を根本から変えていきたい。選択理論心理学を研究している講師を招いて、児童理解や言葉かけを指導いただいた。文句を言う↓児童の話に耳を傾ける、脅す↓励ます、責める↓尊敬する、罰を与える↓受け入れる、批判する↓違いを交渉する、褒美でつる↓信頼するなど、児童への言葉かけについてのステッカーを教室に貼って自覚を促し、実践化していった。

また東京都では、平成12年度から、都内の公立小・中学校で道徳授業地区公開講座を行っている。いま「道徳」教科化の全面実施に向けた大切な時期である。学級経営の視点からも、いじめ問題の解決、児童の道徳性の育成、道徳の授業改善を大いに期待したいところである。

教師によっては、経験の多少にかかわらず、道徳の授業が文章の読み取りになってしまったり、深まりのない授業になっていたりする場合が見られる。教師にとっては、道徳の授業の改善が、教員の授業力、ひいては学級経営力の向上につながると考える。児童にとっても、学級が一人ひとりの居場所であるために、いじめの未然防止や、児童の道徳性の向上につながり、有益である。

そこで、毎年道徳授業地区公開講座の前の夏季休業中に、道徳指導に造詣の深い外部講師を招いて、指導していただいた。

当日の公開講座では、学校の児童や保護者の実態に合わせて講演していただいた。

生活指導に特段の配慮の必要な学校では、児童自立支援施設の職員に話していただいた。教員に授業のつくり方を指導していただいた講師には、子育てに不安を感じる保護者のために、親と子供の関わりについて講演いただいたりもした。

以上、教員の学級経営力向上と児童理解につながる研修として活用した。