『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(大野萌子著、サンマーク出版)という書籍がベストセラーになっている。教師にとってコミュニケーション力は必要不可欠のものではあるが、言葉というのは怖いものでもある。使い方をちょっとでも間違えると子供たちとの関係がこじれたり、取り返しがつかなくなったりすることもある。
教採試験の面接、論作文などでも同様である。できるだけネガティブなワードは使わないようにしたい。本人の口から出た言葉は、面接官や採点官の心に残るからだ。特に自分に関する言葉は、マイナスにならないようにしたい。ここでは、面接などで使うことを避けた方がいいと思われる言葉の言い換え例を示しておく。前向きな言葉を用いて、面接官、採点官に対する印象をよくしよう。
また、ここで示す言い換え例は、実際に教員になってから通知表の所見を書く際にも役立つ。通知表もネガティブな言葉を避け、子供を励ますものにしたい。
言い換え言葉 20選 面接などで使えない言葉の言い換え一覧
あきらめが悪い→ねばり強い、集中力がある
いい加減な→こだわらない
意見が言えない→ひかえめな、協調性がある
おしゃべりな→社交的な、明るい
がんこな→自分の意見を持っている、意志が強い
暗い→おとなしい、ひかえめな
頼りない→やさしい、ひかえめな
だらしない→こだわらない
単純な→素直な
でしゃばり→世話好き、積極的な
生意気な→自信に満ちた、堂々とした
なれなれしい→積極的な、社交的な
鈍い→物事に動じない
のんびりした→こだわらない、落ち着いた
人付き合いが苦手→ひかえめな、協調性がある
負けず嫌いな→努力家、向上心がある
周りを気にする→気が利く、心配りができる
面倒くさがり→こだわらない、物事にとらわれない
弱々しい→やさしい
ルーズな→こだわらない