【連載】どう答える? 場面指導 25 よいところを具体的に褒めよう

元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場喜久雄

 

〈質問〉今日は修了式の日です。修了式が終わり、通知表を返します。どのような言葉を掛けて返しますか。

A1—1 1年間頑張ったね。先生は君の頑張りに感心しました。頑張る君の姿は、素晴らしいと思います。進級しても頑張ってください。期待しています。

Q1—1 ちょっと情緒的すぎませんか。もっと、具体的に褒められませんか。

▽気を付けようポイント

1年の終わりで、次には、受け持たない可能性が強くて、つい情緒的になる場合もあるでしょう。一人ひとりの子供のよいところを具体的に褒めましょう。

▼回答のポイント

(1)一人ひとりの子供のよいところ、特に成長の様子を具体的に話してあげるとよいと思います。

(2)学年の終わりの大事な日、どのように話しながら通知表を返すとよいでしょうか。話し方の例を挙げてみます。
 ▽国語の成績が上がりましたね。書いてあることを理解して感情をこめて読むようになったのが素晴らしいと思います。
 ▽社会科では、時代の変化がなぜ起こったかをインターネットで調べるだけでなく、それを基によく考えていたと思います。
 ▽算数では、難しい問題でも粘り強く考え、よく工夫して解いていましたね。
 ▽理科では、ずいぶん成績が上がりましたね。それは、実験するときに、安全に気を付けたり、友達と協力して問題を解決しようとしていたりしたからです。
 ▽生活科では、よくものを見て、いろいろなことを発見したり、不思議だなと思ったりしていましたね。
 ▽音楽では、ずいぶんAをもらいましたね。合奏するときに、友達の音をよく聞いて合わせて楽しんでいたそうですね。
 ▽図工の先生が褒めていましたよ。自分の感じたことを素直に表現できるようになったと。
 ▽家庭科の時間では、細かいところまで気を付けて作品を仕上げていたのが素晴らしいと思いました。
 ▽体育では、逆上がりが苦手だったのに、休み時間に、友達に教わりながら頑張っていましたね。とうとう、できるようになりました。すばらしいと思います。
 ▽外国語活動では、習った英語をすぐに友達と使っていたのに感心しました。
 ▽総合的な学習の時間では、日本の伝統文化について学習するときに前もって調べてきて、ゲストティーチャーの先生によく質問していましたね。
 ▽道徳の時間では、自分の考えをはっきりと言うとともに、友達の意見をよく聞き、自分がもしそういう場面に出合ったらどうするかをよく考えていましたね。
 ▽学級会では、自分の意見を言うだけではなく、どう折り合いをつけたらよいのかをよく考えて発言していました。
 ▽クラブ活動では、下の学年の子に、優しく丁寧に教えていましたね。
 ▽生き物係として、クラスで飼っていた小動物を、本当に可愛がって餌をあげたり、お水をあげたり、部屋の掃除をしたりしていたのを先生は知っていますよ。

(3)このような質問には、こんなことを言われたら、子供が喜ぶだろうなというように感じられる答え方がいいと思います。