(鉄筆)松野文科相は4月7日…

松野文科相は4月7日、閣議後の記者会見で、「特別支援教育の生涯学習化に向けて」と題するメッセージを発信した。多くの人たちはこの文科省の報道発表に接して、施策の内容に目新しさを感じたであろう。

「私はかねてより、障害のある方々が、この日本の社会で、どうしたら夢や希望を持って活躍していくことができるかを考えてきました」の文章から始まるこのメッセージは、大臣と特別支援学校での重い障害のある生徒と保護者との出会いを振り返りながらつづられている。

その体験を踏まえて、「これからは、障害のある方々が、学校卒業後も生涯を通じて教育や文化、スポーツなどの様々な機会に親しむことができるよう、教育施策とスポーツ施策、福祉施策、労働施策などを連動させながら支援していくことが重要です」と指摘している。

大臣はこの施策を「特別支援教育の生涯学習化」と命名。今後、生涯学習政策局に新設した「障害者学習支援推進室」を中心に、独自のプロジェクトや特別支援学校などによる地域学校協働活動の推進、卒業後も含めた切れ目のない支援体制の整備の促進などに、全省的に取り組むという。

最後に、「改めて、国と地方公共団体、企業、地域の皆さまとともに、障害のある方々が分け隔てなく、互いに尊重し合いながら共生する社会の実現を目指していきたい」と締めくくっている。この大臣のメッセージからは、羅列的で堅苦しい〝行政文書〟とはかけ離れた、熱い思いが伝わってくる。関係者の協力を密にした施策の広がりを期待したい。