(鉄筆)3月末に告示された新学習指導要領では…

3月末に告示された新学習指導要領では、中学校の保健体育に、武道9種目の1つとして「銃剣道」が明記された。ツイッターには「時代錯誤だ」と反対する声がある一方、「剣道と変わらない」などと肯定する意見もあり、賛否が分かれる。

反対側の代表例は、米山隆一新潟県知事の投稿。「柔道、剣道、相撲はスポーツとして確立しているが、銃剣道はその状況になく、時代錯誤としか言えない。戦前への郷愁だ」と手厳しい。

これに対して熊谷俊人千葉市長は「具体的にどのような事実があるのか」と指摘。時代錯誤、戦前志向との批判への反発は、競技団体からも起きている。日本銃剣道連盟は「戦後における銃剣道は、伝統武道の真髄を継承しつつ、全く新しい大目標に向かって競技会を主体とした近代的スポーツとして再出発している」と反論する。

ネット検索によれば銃剣道とは、「明治時代にフランスから伝来した西洋式銃剣術に日本の槍術の心技・剣道の理論などを日本人に合うように研究・改良されて成立した銃剣術が1956年に近代スポーツとして競技武道化したもの。剣道のような防具を身に付けて竹刀の代わりに木銃を用いて相手と突き合う競技」とある。

問題は競技人口だ。正確な数は明らかではないが、「高校生や大学生などもいるが、7割ぐらいが自衛隊員で占められている」という。時代錯誤を反対理由にするつもりはないが、競技人口の裾野をもっと広げた上で実施できなかったものか。このままだと、銃剣道を選択する中学校は多くはならないのではないか。