【連載】飯田稔のすばらしき教員人生 106 ご縁は大事に~教師の友人づくり

■勤務校を超えて

教師の交友範囲は、勤務校の同僚が中心となりがちといわれている。毎日顔を合わせる人に限られがちなことが、分からぬではない。忙しい教師の、現実なのである。

しかし、教職に就いてからの教職者間の関わり方を思い出してみよう。初任研で学び合った人、教育センターなどの受講者仲間もあるだろう。そうした、人と関わる好機を見過ごし、見逃していることはないだろうか。機会は無駄にしないことだ。

挨拶を交わして、実践上の戸惑いや解決策を話し合うこともできるではないか。友人とは、自ら見つけるものだ。会や講座に出席しているだけでは、友人を作ることなどできないだろう。

■好機を無駄にしない

筆者には、県域を超えて各地に実践家の友人がいる。自ら積極的に友人づくりをしたからだ。それは、(1)県内・県外の講座に参加して作った友人(2)教員養成大学附属校の研修会などで知り合った友人(3)同業同種の研究会や集まりで話し合った友人(4)かつての勤務校で共に働いた上司や同僚の中で作られた友人などである。ちょっとメモしただけでも、教職の友人は4つの分野でできたと分類できる。

職場を超えての友人は、なつかしいだけではない。実践上の課題解決や、危機管理の情報取り込みにも、相互に役立つ。S県教育センター研修会に参上したとき、若い頃にS大学附属小にいた友人に声を掛けられた日もあった。似たような経験を持っている人もいるだろう。

■50年前の仕事が縁で

K氏は、東京学芸大附属小にいた人。筆者とともに教材作りをしたのは、50年前のことである。以来、年によって濃淡の差はあるものの、文書、はがき、電話で交友は続く。